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    <title>cappuccino</title>
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    <updated>2009-09-08T12:44:08Z</updated>
    <subtitle>アーティストhitomi＆juri＆棗の絵と小説のサイト</subtitle>
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    <title>０１４</title>
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    <published>2009-09-08T12:43:33Z</published>
    <updated>2009-09-08T12:44:08Z</updated>

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    <author>
        <name>hitomi</name>
        
    </author>
    
    
    <content type="html" xml:lang="ja" xml:base="http://skeken.com/">
        <![CDATA[<p>一歩一歩、ゆっくりと、自分の家に向かう。<br />
  リアは落ち着いていた。でも、驚きのあまり、真剣な海斗に、何の返事もできなかった。</p>
<p>すぐに、私も好きです。と言えばよかったのに。ただ、その一言なのに。<br />
  リアは大きくため息を吐く。</p>
<p>海斗君が一瞬、怖く見えた時もあった。</p>
<p>「海斗君。好きだよ」</p>
<p>好きで好きでたまらない。でも、この前告白したように、好きといえない。</p>]]>
        <![CDATA[<p>そういえば、リヴサーティン？って誰だろう。<br />
  私の、16歳以下の記憶の一人かな。<br />
  でも、蚊南田君を見て思い出したんだから、まさか、前、私の好きだった人！？な～んてね。</p>
<p>私はもう、過去に縛られたくない。だから、記憶だけは、もう誰にもいじらせはしない。<br />
  能力をとても弱くしていいから、記憶だけは...と願って、海斗君にいじられることはなかった。</p>
<p>リアには親がいない。見たことがない。記憶は、16さい、病院に運ばれた、ことから。<br />
  頭を強打し、気絶していた、と聞く。身分など、全て不明だったので、私は、新井...リアです。と、適当に考えた名前を使った。<br />
  家もなかったので、私は生活できるか不安だった。でも、幼馴染みの、利江という人が、私を家に住ませてくれている。<br />
  今は弥生も、だが。</p>
<p>「...私、海斗君。蚊南田君、弥生、利江、」</p>
<p>リアは小さく、呟く。<br />
  みんな、大切な人、だよ。蚊南田君も、そうだったと思う。</p>
<p>リアは涙を一粒、流した。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>「たーだいま～！！！」</p>
<p>雷の威勢のよい声が聞こえる。</p>
<p>「おかえり～♪」</p>
<p>リィトは雷に、とっても馴れ馴れしく声を上げながら、玄関にバタバタと向かう。<br />
  海斗はリィトに邪魔。と言って、雷の方を向く。雷はにっこにっこ笑っている。</p>
<p>「...俺の部屋に来い。ちょっと、話が、あるから、すぐ来い」</p>
<p>と、海斗は言い残し、自分の部屋に戻った。</p>
<p>「あぁ海斗～。おいてくなよー」</p>
<p>雷も海斗の後を、ついて行く。</p>
<p>リィトは海斗のことをじーっと見て、首を傾げる。</p>
<p>「お兄ちゃん、性格、変わった？」</p>
<p>と、呟く。</p>
<p>「ま、お兄ちゃんはお兄ちゃんだしー♪大丈夫でしょ」</p>
<p>と言い、リィトは自分の部屋に戻った。</p>]]>
    </content>
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    <title>０１３</title>
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    <published>2009-09-08T12:37:48Z</published>
    <updated>2009-09-08T12:42:05Z</updated>

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        <name>hitomi</name>
        
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        <![CDATA[<p>一方、弥生から離れた雷は、東京タワーの最上階に座っていた。</p>
<p>「くす。弥生って、本当にバカだ」</p>
<p>雷はすっと立ち上がる、</p>
<p>「あはははははっ！！！だまされてるとも知らずに！！僕があんな奴好きに、なるわけないじゃん！！ちょー面白い。人間はバカって思ってきたけど、天使もバカだよ！！」</p>
<p>そして、不気味に笑った。</p>]]>
        <![CDATA[<p>「天使の名が汚れるよ」</p>
<p>人間界（ここ）に来てる理由は、遊ぶ為じゃないけど、僕の情報がばれるのも面倒だから。<br>
それに、こういうのは、能力を使わず騙すのが楽しいし。</p>
<p>雷はにこりと笑う。</p>
<p>「でも、海斗。君は騙さないよ」</p>
<p>真実はまだ話せないけど、時は動く。</p>
<p>「海斗。覚えてないよね。あの約束」</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>リヴ、サーティン？<br>
新井って、普通の人だよな？</p>
<p>海斗はリアの方を見る。そして、小さく呟く。</p>
<p>「まだ泣いてんのかよ」</p>
<p>いつになったら泣きやむのやら。10分以上は泣きっぱなしだ。<br>
流石に泣いてる奴をむりやり話させるのは、可哀想だよな。つーかなんで泣いてんの？<br>
ひとまず泣きやんでくんないかな～。</p>
<p>思いが通じたのか、リアが涙を拭いて、顔を上げる。</p>
<p>「あの...ごめんなさい。急に泣いてしまって」</p>
<p>めんどくさいが、いい人ぶるか。</p>
<p>「いや、いいって。何かあったのか？リヴ、サーティンって何？リア、俺を信じて、話してくれないか？」</p>
<p>リアは申し訳なさそうに首を横に振る。<br>
やっぱ話してくれないか...</p>
<p>「分からないんです。私にも。自然と言葉が出てきたというか、えと...」</p>
<p>言った方がいいか、言わない方がいいか、リアは何かに悩んでいる様子だった。数秒後、何かを決めてこっちを向く。</p>
<p>「私...16歳以下の記憶が、ないんです」</p>
<p>俺はつい、「は？」と言いそうだった。今は高2だから17歳。16歳は高1だから普通、ありえないから...</p>
<p>できるだけ海斗はいい人ぶり、</p>
<p>「その16歳以下の記憶、ちょっともないのか？」</p>
<p>と、微笑みながら聞く。</p>
<p>リアは海斗の方を、申し訳なさそうに見て、首を横に振るだけだった。</p>
<p>使えねー奴。と、海斗は思う。能力で記憶を戻そうと思ったが、雷関係は、能力を使わないと決めた。<br>
人から雷の情報を聞かない。と言うと、嘘になるが。</p>
<p>つーか、新井は能力使わないのか？自分の記憶が戻るように...とか。</p>
<p>「あ...あの～」</p>
<p>リアが弱々しく声を上げたので、海斗は一瞬驚く。<br>
海斗は、どうした？とささやくようにして聞く。</p>
<p>「さっき、蚊南田君のこと、心配してここに来ましたよね？あの、授業とかも、さぼったんですか？蚊南田君のために」</p>
<p>海斗は驚いてリアの方を向く。</p>
<p>「やっぱり見てたのか！？」</p>
<p>リアは静かに首を縦に動かす。<br>
海斗の目が、耽耽と、リアの方を見る。</p>
<p>...記憶を消せば。</p>
<p>そう思って、海斗は、記憶がうまくなくなれ、と思う。<br>
そう。これで記憶が一部なくなっていたはず。だったが、</p>
<p>「海斗君、どうして？」</p>
<p>とリアは言う。</p>
<p>何故？何故記憶が消えない！！！</p>
<p>我を失いそうになった海斗は、自分を落ち着かせる。</p>
<p>「リア、ちゃん。記憶、なくしたいんだけど」</p>
<p>海斗は表情をなくして言う。<br>
リアは少し怖くなったのか、声を震わせて呟く。</p>
<p>「え？」</p>
<p>海斗は、怒りを抑え、笑った。</p>
<p>「怯えることはないんだよ。リアちゃん。お互い、知ってる事、隠してる事、全て話そう？」</p>
<p>それでもリアは、海斗の事を、怯えてるのか、震えながら見ている。</p>
<p>海斗は小さく舌打ちをする。めんどうな奴。と思った。海斗はいいことを思いつき、リアの方を向く。こいつをいいように使うには、あの方法しかない。</p>
<p>「俺、リアちゃんのこと、本当は...」</p>
<p>わざとそこで言葉を切る。<br>
リアは怯えつつ、海斗の方を見る。</p>
<p>「俺は、リアのことが好きだ。俺のことを、信じてくれ」</p>
<p>リアと言ったり、リアちゃんと呼んだり、新井と呼んだり、自分でも変かと思う。いや、でも今リアと呼んだのは、心を動かすため。<br>
リアは、バカだから。雷もバカ...と思ったが、自分もバカか、と思う。</p>
<p>「え...嘘...ウソ、ウソ」</p>
<p>リアは怯えている様子はなくなった。</p>
<p>ここまで俺の作戦に乗ってくれるとは。能力で無理に色々やると、どうなるか分からないから、一応能力は使わないでおいた。<br>
記憶をいじれなかったのだから、他のことも、調べられないだろう。多分だが。</p>
<p>「時間を、ください」</p>
<p>リアの、その声で海斗はムリに笑った。<br>
ふりをする。</p>
<p>「大丈夫。心を落ち着かせてからでいいよ。それと、この話や、俺のこと、君の記憶のこと、言わないでくれる？」</p>
<p>リアはうん。と呟いた。</p>
<p>「じゃあ、夜遅くなると、危ないだろう。もう帰ったほうがいいよ」</p>
<p>瞬間移動をする気力もないのか、フラフラ歩いて、海斗の部屋を出る。<br>
ちなみに、海斗の部屋を出て、左の部屋は、リィトの部屋。そのリィトの部屋の左が玄関。リビングなどは、海斗の部屋を右に行ってすぐだ。</p>
<p>「あれ？この人誰？」</p>
<p>とリィトが驚いた声が聞こえる。ムリもない。リアがここに来たのはリィトの睡眠時間。でも、声が聞こえるぐらいのこえを上げていたと思うが。</p>
<p>「ねぇお兄ちゃ～ん。今の誰？まさか彼女...！！」</p>
<p>ちなみにリィトは小学4年生なのだが...。<br>
海斗はめんどくさくなって、リィトをお姫様抱っこする。</p>
<p>「お兄ちゃん。お姫様抱っこってことは、僕を女と見てくれたんだね♪」</p>
<p>海斗はリィトの部屋に入る。置いてある物は、化粧品や、ピンク色の洋服ダンス、ピンク色のベッド、ピンク色の時計、女が読むようなマンガ、カツラ。など様々だ。</p>
<p>「お前は男だろ！！」</p>
<p>「痛っ」</p>
<p>思いっきり投げる。<br>
リィトはぐふっと言ってから、</p>
<p>「愛のムチだね♪」</p>
<p>と笑顔で言う。</p>
<p>「キモい」</p>
<p>と言い残して、リィトの部屋を出る。そして、自分の部屋に戻った。<br>
そして、静かに目をつぶる。</p>
<p>世の中には、使えない奴ばかり。リィトも殺したいとは思ったが、あれでも弟。まだ殺しはしない。</p>
<p>親は、絶対父は殺す。あいつは、母と離婚したのだ。理由は、酒。酒を飲んだら、まず母に暴力。そして、離婚。<br>
当然だ。</p>
<p>海斗は静かに目を開ける。</p>
<p>「世界中の人間（ゴミ）なんて、俺が始末する。そして俺は自由になれる。世界中で、たった一人の人間に」</p>
<p>海斗は不気味な笑みを浮かべた。</p>]]>
    </content>
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    <title>０１２</title>
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    <published>2009-09-08T12:35:05Z</published>
    <updated>2009-09-08T12:40:34Z</updated>

    <summary></summary>
    <author>
        <name>hitomi</name>
        
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        <![CDATA[<p>授業なんてめんどくさいもの、何で世の中にあんだろ。全く。足し算とかはいいけど。xって何？細かすぎる漢字もいらないって。<br>
人間界の面倒くささを実感しながら弥生は東京の観光地を回っていた。</p>
<p>「リアはいないし雷もいないし須雅君は早退とか言うし」</p>
<p>どうなってるのよ～と呟く。もう、色々調べちゃおっかな～。でもそんなことしたら、雷が怒るかな。</p>
<p>でも何で雷、あんな変わっちゃったんだろう。<br>
10歳～今の雷を少し知ってる私じゃ、何もできないのかな。できないよね。</p>]]>
        <![CDATA[<p>弥生はその辺にあるお店に入る。</p>
<p>「キレイなお店」</p>
<p>思わずそう呟いてしまう。店員がいらっしゃいませ。と言ってきた。お金なら、能力で出せば、いくらでもある。</p>
<p>何の店か分からないが、適当に席についた。とってもキレイで、感動した。</p>
<p>「おっと！！」</p>
<p>と雷が言う。いやちょっと待て。<br>
...雷の声！！？何で？どうして？</p>
<p>よく分からないけど、まさか運命？</p>
<p>「あっ弥生」</p>
<p>雷が目の前に現れる。</p>
<p>「雷...ここ、お店...」</p>
<p>雷は、簡単に</p>
<p>「それがどうしたの？ちょっと話があr」</p>
<p>雷が話しているのを無視し、腕を思いっきり引っ張る。とりあえず店員に、</p>
<p>「何も食べません。失礼しました～」</p>
<p>とだけ言って、店から飛び出す。雷は、私より世間知らずなのか。急に人が現れたら、大事になるって...</p>
<p>「あはははっ。おもしろーい。どうしたの急に走り出して」</p>
<p>急なのは雷だから...</p>
<p>「まっいいや。弥生、ごめん！！」</p>
<p>「へ？」</p>
<p>え？え？何で？この前まであんなに...</p>
<p>「ごめん。色々。怒ったり怖がらせたり悲しませたり...」</p>
<p>全く意味が分からなかった。しかも、まるで子犬のように目をキラキラさせて、ごめんねと言ってくる。</p>
<p>ここで私が怒鳴ったら、周りからは私が悪者に見えるんじゃ？ひとまず、</p>
<p>「何でそんな急にあやまるの？」</p>
<p>と、自分を落ち着かせながら言う。</p>
<p>「急って言われてもなぁ～」</p>
<p>雷は返事に困っている様子だ。</p>
<p>「弥生ってさ、僕の事どこまで知ってる？っていうと変だよね。僕が君を殺さなかったという事から何も考えなかった？ま、弥生は、ここがあれだからね～」</p>
<p>と言って雷は、頭の上に手をやり、クルクルする。多分、私の頭がくるくるパーと言っているかの...</p>
<p>「ちょ、ちょっと！！私がバカって言いたいの！？ひ、ひどい...雷だってバカだもん！！」</p>
<p>雷は口をポカンとあけて言ったな～と呟く。</p>
<p>でも雷が私を殺さなかったのは...</p>
<p>「天使は天使を殺せないわよ？」</p>
<p>弥生は自信たっぷりに言う。</p>
<p>私のほうが頭いいんだ～って雷、今頃驚いてるわよ～。何かうれしくなってきた～と、弥生が思ったとき、雷が大声で笑い出す。</p>
<p>「あはははは！！本っ当にバカだ！！海斗に殺してって言えばいいだけだから！！ははっ」</p>
<p>弥生は自分の顔が赤くなるのが分かった。</p>
<p>「ひ、ひどいー！！何よバカバカバカバカうるさいわよ！！バカじゃないから～！！」</p>
<p>雷は笑いを止めて、真顔になる。</p>
<p>「僕、弥生にいっぱい悲しませちゃったけど、ここまでやったのは、弥生が初めて。...俺の姫、ごめんな？弥生は、特別なんだよ。...特別だから」</p>
<p>雷は弥生の頭をなでる。弥生は、自分の目から涙が流れるのが分かった。</p>
<p>「特別？」</p>
<p>少し俯きながら聞く。</p>
<p>「そう。特別。お姫様、俺のこと...誰にも言わないでほしいんだ」</p>
<p>弥生はお姫様という言葉に反応して、涙をもっと流した。そして一回頷いた。</p>
<p>「ありがとう。弥生。じゃあ俺もう...行くな」</p>
<p>弥生はまた、小さく頷く。<br>
雷は少し手を振り、一瞬で消える。瞬間移動だろう。</p>
<p>弥生は雷がいなくなった途端、一気に涙がふき出してきた。そして、一言呟く。</p>
<p>「雷、雷...大好き。両思いだったんだね？私と雷は...」</p>
<p>弥生は心に決めた。<br>
誰にも雷の事は言わないと。</p>]]>
    </content>
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    <title>０１１</title>
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    <published>2009-09-08T12:32:57Z</published>
    <updated>2009-09-08T12:34:54Z</updated>

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    <author>
        <name>hitomi</name>
        
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    <content type="html" xml:lang="ja" xml:base="http://skeken.com/">
        <![CDATA[<p>ここは、どこ？見たことのある部屋。私、生きてるよね？ここは...誰の部屋？<br />
暖かい。体がポカポカする。</p>
<p>「雷！！」</p>
<p>突然大きな声がする。何の声？</p>
<p>「雷、無事...だな」</p>
<p>新井リアは、右目をうすく開ける。目の前には、息を切らした、かっこいい男の人。<br />
背は、170㎝ぐらいで、体重までは分からないが、やせているほうだと思う。髪は、ちょっとはねてるけど、ストレートに近い。</p>]]>
        <![CDATA[<p>自分の横にも人がいる。ずっと昔から私の近くにいたような気がする。<br />
小さく寝息を立てていて、さっきのかっこいい人とはちがう。この人は、女の子みたいでかわいい。見方を変えると、まるで王子のような...そんな気がする。</p>
<p>「う～んん～。んあ！？」</p>
<p>急に私の横にいる人が目を開けて起き上がった。その人は、蚊南田雷！？</p>
<p>「雷！！大丈夫か？」</p>
<p>この声は、海斗君？</p>
<p>「...あれ？海斗。いたの？まぁいいや。リアちゃんが急に倒れちゃってさ～、運んできたんだ～。海斗僕えらいでしょ？」</p>
<p>「何言ってんだ。どうせ能力で色々したんだろ？えらくないって」</p>
<p>「何をーっリアちゃんが倒れて、僕は能力を使わずおんぶしてつれてきたの！！」</p>
<p>「はいはい。分かりました」</p>
<p>海斗君、さっき雷君の事心配してたのに、今は、めんどくさそうにしてる。<br />
今の海斗君は演技だろうか。でも、すぐ取り消す。だって、演技する理由が分からない。</p>
<p>あれ？そういえば私、雷君のこと、王子みたいって...ないない。ありえない。この性格の悪さからありえない。</p>
<p>「あっリアちゃん起きたの？いや、起きてたのかな？」</p>
<p>「起きてた！？」</p>
<p>海斗は驚いた顔をする。</p>
<p>「あ、あの、色々聞きたいことが」</p>
<p>私は海斗君が演技かどうか知りたい。</p>
<p>「海斗君に聞きたいことが...」</p>
<p>本当は蚊南田雷にもある。まずは、海斗君に。</p>
<p>「俺もリアに聞きたいこと、あるから」</p>
<p>雷はくすっと笑う。</p>
<p>「じゃあ僕、どこか行ってるね」</p>
<p>雷はそう言い残して瞬間移動をし、いなくなる。</p>
<p>リアは知らない言葉を口にした。</p>
<p>「リヴ、サーティン...」</p>
<p>何故か涙が出てきた。あの人は、とても身近な人だった気がする。私、子供の頃、何してたの？能力で、過去のことを調べれば...何か分かるかもしれない。でも、何か怖かった。</p>]]>
    </content>
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    <title>０１０</title>
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    <id>tag:skeken.com,2009://1.10</id>

    <published>2009-09-08T12:31:33Z</published>
    <updated>2009-09-08T12:40:04Z</updated>

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    <author>
        <name>hitomi</name>
        
    </author>
    
    
    <content type="html" xml:lang="ja" xml:base="http://skeken.com/">
        <![CDATA[<p>にしても、どうしたんだろ、蚊南田君。私に話があるなんて。しかも裏庭って、ちょっとベタって言うかなんていうか。</p>
<p>せっかく裏庭に来たのに、雷は花をつんで遊んでいる。</p>
<p>「あはは～チューリップ、たんぽぽ～」</p>
<p>他にも春に咲く花をつんで遊んでいる。<br />
春といっても五月末頃だが。</p>
<p>「ねぇ、蚊南田君。いつになったら話し始めるの～？」</p>]]>
        <![CDATA[<p>雷はリアのほうを向いて指を鳴らす。</p>
<p>「...え、あれ？私...」</p>
<p>さっきまでの記憶が変になっている。<br />
さっきまで雷が怖い事と雷の言った事を忘れていた。いや忘れさせられた！？</p>
<p>「何をされたかは大体分かった？僕の事海斗に言って欲しくなくてね」</p>
<p>ようやく花摘みが飽きたらしく、立ってリアの方を見ている。</p>
<p>蚊南田雷。どうしてこいつと海斗君が...</p>
<p>「僕のこの性格嫌いなんだ。ま、何したってリアちゃんじゃムリだよ。僕には何もできない。あのバカからもらった能力じゃあ、僕は殺せないよ」</p>
<p>な、何言ってんの？殺せるに決まってるじゃない？<br />
だって、思ったことが何でも叶うのよ！？何でもあり...そう。何でもあり...勉強も、お金も...。</p>
<p>そして、人生も。</p>
<p>「やっぱり、この能力があれば何でもできると思ってるんだ。確かに、勉強やお金関係は、できるよ？でも、能力をくれた天使の権力によって、能力の強さは変わるよ」</p>
<p>権力？能力の強さ...？</p>
<p>「何言ってるのか意味が分からないわ！！」</p>
<p>雷はやれやれ、と呟き話し始める。</p>
<p>「まず、君に何をやったか。それは、いつもと全く変わらないように、僕が思ったように動けって思って...」</p>
<p>そんな事じゃない。私が聞きたいのは...</p>
<p>「権力って何よ？あなたは殺せないって何！？能力の強さって、何なのよ...」</p>
<p>急に頭がくらくらしてくる。</p>
<p>「危ない！！」</p>
<p>今日は朝食を食べていないから？色々ありすぎて頭が疲れてるから？目が眩んでくる。<br />
誰か助けて...</p>
<p>目の前が、暗くなった。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>雷がいなくなると、教室も静かなもんだな。雷とリアが裏庭に行ってから、海斗は勉強をしていた。つまらない。こんな時間。</p>
<p>こんな事より分からない事が知りたい。</p>
<p>「雷はいったい俺のなんで、何でここに来たんだ！？」</p>
<p>周りの人がじろじろと海斗の事を見ている。</p>
<p>あんな奴ら、どうでもいい。俺の事なんて、どう見てもいい。雷、あいつは一体、誰なんだよ！？ムカツク。ムカツクムカツク！！</p>
<p>「椎名弥生！！」</p>
<p>俺は咄嗟に思いついた名前を叫んだ。</p>
<p>「へ？何ですか？」</p>
<p>さっき海斗が雷のことを言ったのは、聞こえなかったらしい。</p>
<p>こいつなら...こいつなら何か知ってるハズ。</p>
<p>「雷の事、何まで知ってる？俺は何か、雷と関係してんのか？天使、悪魔、何なんだよ？お前、何か知ってんだろ？」</p>
<p>周りがざわつく。</p>
<p>「天使って...何ですか？それ、ただの遊びですよね？私とそんなゲームの話なんて...」</p>
<p>弥生がこう言ったので、海斗は自分の言った事にハッとする。</p>
<p>「悪い。つい頭がボーっとしてゲームの事...」</p>
<p>本当はうちにゲームなんて無いけど。...リィトが持ってたかもな...。<br />
ま、この世は全て、ゲームだけど。</p>
<p>周りはなーんだ、という感じになって、席につく。もう、授業、始まりだ。<br />
...雷遅くね！？まさか、何かあって帰った...？</p>
<p>「俺、早退する！！椎名、俺の事言っといて」</p>
<p>俺はまた、雷のこと考えていたのに、気づかなかった。前までだったら、早退なんて、絶対、考えなかった。頭が悪くなりたくなかったから。<br />
勉強がとても、楽しかったから...。</p>
<p>でも今は、雷と一緒にいるほうが楽しい。<br />
本当に、雷がいないなんて考えられない。<br />
それは、本当に雷が好きで...</p>
<p>とても大切だから。</p>]]>
    </content>
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    <title>００９</title>
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    <published>2009-08-31T21:00:10Z</published>
    <updated>2009-08-31T21:06:23Z</updated>

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    <author>
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    </author>
    
    
    <content type="html" xml:lang="ja" xml:base="http://skeken.com/">
        <![CDATA[<p>「ねぇ、海斗？」</p>
<p>俺は石川サラに何度も呼ばれたから、現実を見せられた気分になった。</p>
<p>「...サラ、悪魔の、能力って何？」</p>
<p>なるべく俺は静かに聴く。大声を出す気力もなかった。<br />
サラは少ししてから話し始める。</p>
<p>「私の質問は後でするよ。悪魔の能力は、一つあるんだけど、...天使の能力が効かない能力。例えば、天使の能力でできた剣で刻まれても、死なないってかんじ。痛いけど」</p>]]>
        <![CDATA[<p>それだけ？<br />
と海斗は思う。</p>
<p>「ねぇ海斗、次は、私の質問。あの事件の犯人、知ってる？能力持ってんやろ？」</p>
<p>あの事件と聞いて、海斗は少し驚く。<br />
もしサラが俺のことが犯人って知ったら...</p>
<p>どう思う？</p>
<p>「知らなくても、能力で調べられるやろ？」</p>
<p>サラは、天使のことをどこまで知ってる？どんなことを隠してる？今は、聞く気にもならなかった。<br />
今言うべきことは...</p>
<p>「犯人？犯人ねぇ。サラ、何を聞いても、俺の事、好きでいてくれる？」</p>
<p>「あたりまえ！」</p>
<p>右手でVサインをつくってサラは笑った。<br />
海斗は決心した。</p>
<p>「その犯人は...俺、なんだ」</p>
<p>サラはびっくりして声を出せないでいた。<br />
サラだけじゃない。リアも、弥生も。</p>
<p>「う～ん、海斗はやっぱりいい目をしてただけ、おもしろい事、するねぇ」</p>
<p>雷はなぜか普通にしていた。<br />
雷は本当に不思議だ。優しいような、優しくないような。</p>
<p>「そっか～海斗か...。これからも、殺人、続けるん？私達も、殺す？」</p>
<p>サラは俺より自分の命が大切か？</p>
<p>「殺しはやめないよ。でも、サラや雷は、殺さないよ。俺を信じて」</p>
<p>ウソに決まってんだろ？</p>
<p>「うん。信じる。信じてる。海斗」</p>
<p>サラは...悪魔だし...もうどうでもいい。</p>
<p>「わ～い！僕も？僕も殺さないんだぁ」</p>
<p>雷、お前は最後に殺してやるよ。</p>
<p>「わ、私達は！？」</p>
<p>リア、弥生。とことん利用してから殺そうか。</p>
<p>「でも」</p>
<p>サラが呟く。</p>
<p>「でも、悪魔は他にもいるから、そういう人は、殺さないん？」</p>
<p>「何言ってんだよ。世界中の人間殺して自由になるのが夢だし、悪魔、見かけたら殺す。かといって、一気に人は殺さず、じわじわと。リアと弥生は、殺さないでやるよ」</p>
<p>「本当に？よかった～」</p>
<p>バカだ。こいつら、どこまでバカなんだ？<br />
人の心を調べようとしないし...。ま、調べられないように能力でしてるけど...</p>
<p>「...そういえばサラ。お前、悪魔なのに、俺に告ったのか？俺の心配とかしないで」</p>
<p>どんな答えが来るかは、少し不安だった。<br />
やっぱり人を簡単に嫌いになれないんだと思う。</p>
<p>「で、でも私、悪魔って言っても、天使に近い悪魔だし...か、海斗だって何も言わへんかったやん！！天使の能力もらった事」</p>
<p>海斗は少し苛立つ。あー言えばこー言う。</p>
<p>「それはお前に、危険な目に遭って欲しくないからに決まってんだろ！！なのにお前は...悪魔のこと...知らないそぶりして...」</p>
<p>雷が俺の肩に手を置く。そして、首を左右に振った。そして話し始める。</p>
<p>「サラちゃん。悪魔だからって気ぃ抜くなよ。海斗を怒らせる、悲しませるような事したら、殺すから」</p>
<p>「殺せるわけあらへん！！私は悪魔だから、悪魔なんだから！！」</p>
<p>サラは自分は強い、大丈夫、死なない。と言い聞かせるように叫ぶ。</p>
<p>「大丈夫。僕天使界三大王子の一人だから、能力、普通の人よりすごいし」</p>
<p>三大王子？普通よりすごい？<br />
...いやそんな事はまだ興味ない。</p>
<p>「俺、今のサラが本当のサラなら、別れる。バイバイ。短い間ありがとうございました」</p>
<p>海斗はほとんど棒読みで言う。</p>
<p>「...バカ。もう知らへん！！」</p>
<p>サラはそう言ってから、走って教室を出て行く。</p>
<p>「海斗、別れてよかったの？ま、僕は海斗の好きでいいと思うけど♪」</p>
<p>「...雷さん。さっきの、海斗君に嫌われたら終わり...みたいな事言ってたけど、何？」</p>
<p>リアが急に話を変えた。</p>
<p>「？嫌われた、ら終わり？何それ」</p>
<p>俺は意味が分からなかった。サラと裏庭に行ったときの話だろうか？</p>
<p>「...ただ世間話、してただけだよ」</p>
<p>雷がそう言ったらすぐに、リアが倒れかける。<br />
そんなリアを、あせって雷が支える。</p>
<p>「大丈夫？」</p>
<p>そして雷とリアは少し見合っている。少しすると、リアがきょとんとした。</p>
<p>「あれ？私、今さっきまで何言おうとしてたんだっけ？」</p>
<p>雷はその言葉に少しニヤッとした。</p>
<p>「もう、大丈夫？」</p>
<p>リアは記憶がない人みたいに、辺りを見回す。</p>
<p>「あっえ～と。大丈夫、かもです」</p>
<p>と言い、リアは雷から離れる。</p>
<p>「大丈夫そうだね。じゃ、時間動かすよ。あ、リアちゃん。後でちょ～っと話、あるから来てよ。裏庭」</p>
<p>と言い終えると、指をパチンと鳴らした。癖なのだろうか...？<br />
また教室がうるさくなる。</p>
<p>「？別にいいですけど。というか今からでもいいけど」</p>
<p>リアは簡単に言う。</p>
<p>何の話だろうか？...俺には関係ない。<br />
  海斗は机に戻り、また勉強を始めた。</p>]]>
    </content>
</entry>

<entry>
    <title>００８</title>
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    <id>tag:skeken.com,2009://1.8</id>

    <published>2009-08-31T20:52:19Z</published>
    <updated>2009-08-31T20:52:40Z</updated>

    <summary></summary>
    <author>
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        <![CDATA[<p>「で...何の用？裏庭にまで呼んで」</p>
<p>須雅海斗は裏庭を見て、雷と天使の話をした時を思い出した。裏庭には前までぜんぜん来ていなかったのだから、不思議な気持ちだ。</p>
<p>にしてもサラは、何の用で...。</p>
<p>「ねぇ海斗っ。久しぶりに2人っきりになれたんやからさ～」</p>
<p>サラは海斗の背に手をやり、</p>]]>
        <![CDATA[<p>「いいよね？こうしても」</p>
<p>だきついた。</p>
<p>「サラ...。でも、それだけじゃ、ないだろう。今、話そうとしている事は」</p>
<p>サラは満足そうな笑いをする。俺に向かっていつも笑っていたときとは、少しちがう。</p>
<p>サラは、真顔だった。</p>
<p>「ふふ。そう。私が話す事は1つ。事件。連続殺人事件のことなんやけど、新聞で、見たんやと思うんやけど───」</p>
<p>俺はその事件のことを知らないはず、なかった。それは、それは俺が犯人の、事件だから。</p>
<p>「海斗、聞いてるん！？」</p>
<p>俺はサラの言葉で我に返った。</p>
<p>「あっ、その事件？一応新聞読んでるから知ってるけど、それが、どうした？サラ」</p>
<p>サラは俺に歯を見せて笑った。</p>
<p>「今日から調べてみようと思ってるんやけど、学校、休む事が多くなると思う。だから、心配はしないでな」</p>
<p>「別に調べる必要はないと思うよ。俺はな。それに、サラが危険だ。警察じゃないんだし...」</p>
<p>俺は否定するしかなかった。大好きなサラに能力は使いたくないし...。それに、もしサラに俺が殺人犯だと知れたら...</p>
<p>「警察じゃないからって、ほっとけないよ。私の考えからだと～天使が関係してると思うんや。だとしたら本当にバカ...」</p>
<p>サラはハッとし口をふさいだ。</p>
<p>「な、何でもない...何でも、ないから。天使なんて、信じてへんよ？」</p>
<p>サラ...何か知ってるのだろうか？</p>
<p>能力で記憶を消したほうが...。<br />
いやでも、サラは大切な人。能力は流石に使いたくない。どうすればいいんだ？</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>「こ...殺、す？な、なんであなたが海斗君をかばおうとするの？蚊南田君、ほとんど誰にも、優しくないのに」</p>
<p>リアは雷を少しだけ、睨んだ。<br />
雷はかなり小声で、一言だけ呟く。</p>
<p>「僕は海斗に嫌われたら終わりなんだ。だから、嫌われたくないよ...」</p>
<p>雷の顔は、今にも泣きそうな顔だった。</p>
<p>「雷？どうしたの？」</p>
<p>リアの近くに座っていた椎名弥生が心配そうに雷を見る。</p>
<p>「弥生、しつこいよ。僕に付きまとわないで。　僕、弥生の事好きでもなんでもないから」</p>
<p>「でも雷、私のこと大好きって...！！」</p>
<p>「昔の事は！忘れたいんだよ」</p>
<p>雷の目から一粒の涙がこぼれた。</p>
<p>「ん？どうした？3人で」</p>
<p>海斗は戻ってきた瞬間雷のほうを見て、少し心配そうにした。<br />
そんな海斗を見て、雷は顔を上げ、あはっと笑う。</p>
<p>「目にゴミが入っちゃって～。海斗、目薬持ってない？あいたたたた...痛い～」</p>
<p>リアは雷の方と弥生の方を交互に見る。</p>
<p>「止まれ！！」</p>
<p>リアは時間を止めた。海斗、雷、弥生はびっくりしてリアを見る。</p>
<p>「...海斗君たちは止まらないんだよね。あのさぁ。いきなりで悪いけど、蚊南田君と弥生、知ってる事隠している事、全部、教えて？」</p>
<p>雷が指をパチンッと鳴らす。<br />
時間が動き始める。</p>
<p>「な、何をするの？」</p>
<p>「リアちゃん...僕ら隠し事なんてないよ？ねぇ？ヤ・ヨ・イ？」</p>
<p>弥生はびくっとする。雷に見られたからだ。</p>
<p>「ハ...ハイ...。何も、何も知らないし、隠してないよ？リア」</p>
<p>「まぁそんな事より、雷大変なんだよ！」</p>
<p>空気を読まないで、海斗が話し始める。</p>
<p>「サラ、石川サラ。俺の恋人の。そのサラが少し、変だったんだ」</p>
<p>雷はふぅ～んと言う。</p>
<p>「サラがあの連続殺人事件について調べるらしいんだけど、天使が関係してんじゃないかみたいな事言って...。サラって、天使か！？でも、天使の事をバカよって言ってたんだ...」</p>
<p>「えっ！？うそ？」</p>
<p>弥生は立ち上がって叫んだ。雷はあきれたそぶりをする。</p>
<p>「知らなかったの？」</p>
<p>雷は何かを知ってたっぽい。</p>
<p>「あの～。そこの海斗たちぃ～」</p>
<p>サラの声だった。</p>
<p>雷は指を鳴らす。時間を止めたらしい。サラは全く止まる感じはない。天使か天使のパートナーなのだろうか？</p>
<p>「あなた...何で能力効かないんですか？普通の人だったら実際今、動けないんですよ？海斗君の彼女だったら、普通の人だと思ってたけど...普通の人じゃないんならもう、がまんしない。譲らない。海斗君を、絶対、絶対に奪って」</p>
<p>「イヤ...何で？何で何で何で何で何で！？」</p>
<p>弥生がふるえた声で何でと言い続ける。</p>
<p>「どうしたんだ？椎名」</p>
<p>何故か俺は冷静に声をかけた。いや、信じたくなかったんだと思う。サラが普通の人じゃないなんて。</p>
<p>弥生はサラに向かって指差した。</p>
<p>「何で悪魔がこんな所に...！？」</p>
<p>サラはポカンとした。そして、すぐ何かに閃いたかのように、あ、そういう事か。と呟く。</p>
<p>「あの事件の犯人は天使関係って可能性もやっぱあんな～。海斗も天使のパートナーか何かやったんやな。新井さんも？蚊南田君と弥生さんは天使？ま、その前に海斗。ちょっとええ？聞きたい事があんねん」</p>
<p>海斗はサラの言葉に気づかなかった。とても怖かったから...<br />
悪魔？天使の次は悪魔？しかもサラが？</p>
<p>俺は、どうしたらいい？</p>]]>
    </content>
</entry>

<entry>
    <title>００７</title>
    <link rel="alternate" type="text/html" href="http://skeken.com/2009/09/post_6.html" />
    <id>tag:skeken.com,2009://1.7</id>

    <published>2009-08-31T20:51:36Z</published>
    <updated>2009-08-31T20:52:04Z</updated>

    <summary></summary>
    <author>
        <name>hitomi</name>
        
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    <content type="html" xml:lang="ja" xml:base="http://skeken.com/">
        <![CDATA[<p>「うぅ～ん、いい朝だ」</p>
<p>雷は昨日寝てから少しも起きる様子はなく、気持ちよーく寝ていた。</p>
<p>「雷。起きるの遅いな」</p>
<p>海斗はいつも遅寝早起き。2～3時間しか寝ていない。</p>
<p>「海斗は早いんだよ。だってまだ学校行かなくても...」</p>]]>
        <![CDATA[<p>「朝食早く食え。時間が余るように早く学校行くんだよ。そこらにあるの食っていいから」</p>
<p>は～い。と言ってから雷はそこらにあったカップラーメンを食べる準備をし始めた。</p>
<p>「食べ終わったよぅ」</p>
<p>こいつ、何分で食ったんだよ...少なくとも1分はかかってない...。？まてよ...</p>
<p>「なぁ雷。お前、カップラーメン、3分間温めたか？」</p>
<p>「へ？うん。温めたよ。ほら、そこのヤカン。熱いでしょ？」</p>
<p>海斗は手をポンッと合わせた。</p>
<p>「能力を使って、自分とヤカンとかを早くしてたのか？」</p>
<p>「ちがうよ」</p>
<p>雷は海斗にとびっきりの笑顔を見せた。</p>
<p>「能力なんて使わなくても時間を変えるって、簡単。あっでも安心して。能力があれば何でもできるし。天使にしか...いや、天使の中でかぎられた人が、能力なしでも他に特別な...」</p>
<p>雷は口に手を当ててハッとした。</p>
<p>「ごめん、これ、人間や部外者には話せないんだ。たとえ海斗にも」</p>
<p>やりづら...雷を殺すなんてできんのかよ俺...</p>
<p>「何で？いいんじゃん？そんな意味分かんない約束、無視しても。何もないだろ？」</p>
<p>雷は持っていたカップラーメンを落とした。中は何も入っていないのが、まだ救いだった。</p>
<p>「あっ！！ごめん海斗。この話...も、もう、終わり、ね。秘密なの」</p>
<p>あせって雷は空のカップラーメンを拾った。</p>
<p>「...まぁ、話したくないならいい。じゃ、学校行こうぜ。言えない事は誰にだってある」</p>
<p>本当は、かなり気になっては、いた。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>「...斗。海斗！！」</p>
<p>「ん？な、何？」</p>
<p>雷の言葉で我に返る。</p>
<p>「学校に行く最中からずっと呼んでるのに...何か考え事？」</p>
<p>本当は、雷のことを考えてた。</p>
<p>「あ、えと...か、彼女の事考えてて」</p>
<p>何故か言い訳をしてしまった。<br />
雷はムスッとした。ウソついたのが...ばれたのだろうか？まぁばれても別に...</p>
<p>「許せないな～。海斗に好かれるなんて」</p>
<p>雷はムスッとして海斗を見ている。</p>
<p>「ん？まさか雷って俺のこと...ホモ！？」</p>
<p>「ホモじゃないもん。ただ...」</p>
<p>雷とそう話している最中に、近くの席に座っていた男子が海斗にちょっかいを出してくる。</p>
<p>「なぁ須雅ぁ。お前って雷とばっか仲良くしてっけどよぉ。それ以外友達いないわけぇ！？あぁ女子がいんのかぁ？」</p>
<p>海斗は殺してぇ...という気持ちとかより今はそんな事気にせず、雷に聞きたいことを聞こうとした。が、そう思った瞬間、</p>
<p>ボキッ！！</p>
<p>何かが折れるような音がした。</p>
<p>「お前さぁ...何様のつもり？海斗にそんな事言うなんて。どこの口が言ってんの？これかな～？」</p>
<p>さっき海斗に悪口を言った男の場所に、雷が何故かいた。<br />
しかもその男の首は180度ぐらい回っていた。一応まだ少し生きているが、ほとんど死んでいても変ではない。</p>
<p>「雷？お前が何でそんなに怒ってんだよ！？」</p>
<p>俺は本当にびびった。いや、びびったとは少しちがう。俺のことで雷が怒って...</p>
<p>「君のこの口、縫ってあげるよ。針と糸でね」</p>
<p>どこからか雷は針と糸を用意して、男の口に針を刺した。</p>
<p>「うわぁ！！蚊南田何してんだよ！！」</p>
<p>「やめて蚊南田君！！死んじゃう！！」</p>
<p>縫い始める。そして、その男の口を、全て縫った。<br />
その男子の意識はもう...なかった。</p>
<p>「これが償い。これが罰。あんたが海斗にそーんな事言ったから、悪いんだよ？」</p>
<p>雷は顔に最高の笑みを浮かべた。</p>
<p>「さようなら。海斗をバカにした、男の子♪」</p>
<p>周りの人は恐怖でその場を動けていない。</p>
<p>「ら...雷。お前、俺のことで、なんで、そんなに怒ってんだよ？」</p>
<p>「...え？あっうん」</p>
<p>雷はかなり曖昧な返事をした。そしてまた、</p>
<p>「まぁ、そんな事より...」</p>
<p>雷は記憶を消す作業を始めた。そう。いつもと同じ風景。最近、見ない日はないか？</p>
<p>こいつが人間界に来なかったなら、俺は、こんなに人を殺す事もなかっただろう。<br />
こんなに自由を望む事も、世界中の人を殺すなんて、考える事もなかった。</p>
<p>そう。人間なんて、自由という幸せのためなら、人も、家族も、騙せる。そう。誰でも同じ。雷も、俺も、分かっているんだ。<br />
この世は──この世の全ては、ゲームという3文字でできているんだ。だから、人殺しも、ゲーム。</p>
<p>「海斗。記憶消し終わったよ～」</p>
<p>「え！？あっご、ごくろう！！」</p>
<p>俺は色々考えている最中に話しかけられたから、思わず裏声になった。</p>
<p>「？変な海斗」</p>
<p>俺は少し雷が女に見えた。少しだけ。ほんの少しだけ。<br />
だが。そんなことは気にしても意味ないと海斗は判断して、雷を男と断定した。</p>
<p>「あっ。そうだ雷。さっき話してた、えぇと...『ホモじゃないもん。ただ...』の続きって何だったんだ？」</p>
<p>自分でもしつこいと思ってる。でも、何故か、聞かなければいけないような気がして。</p>
<p>「海斗！！」</p>
<p>「うわっ」</p>
<p>何故か雷が驚いた。海斗と呼んだこの声は...。</p>
<p>「転入生の...蚊南田？君やな。ちょーっと海斗借りるけど...ええ？ちなみに石川サラや」</p>
<p>俺は物か。</p>
<p>「え、ああ。OKOKサラ...さんよろしく」</p>
<p>しかも雷、OKしやがった。</p>
<p>「じゃあ海斗～。話がしたいから、来てくれへん？」</p>
<p>「まったく。しょうがないなぁ。散々人をバカにしてたけど、いいよ。どこで話すの？」</p>
<p>言葉でひどく言っているが、海斗はサラをとても愛している。<br />
海斗とサラは一緒に、楽しそうに、教室から出た。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>「くやしいけど、仲、いいな～。能力使って別れさせようか...」</p>
<p>それが新井リアの、一番の願いだった。でも、それはできないよ...。海斗君に、嫌われる。ヘタしたら、殺されるかもしれないから。</p>
<p>「ねぇリアちゃん」</p>
<p>ハッと気づいたら、背後には、あの人がいた。</p>
<p>「っ！？何」</p>
<p>叫ぼうとした私の口を、手でふさがれた。<br />
何？何？何？</p>
<p>「リアちゃん。海斗に迷惑かけたら、殺しちゃうからね♪」</p>
<p>と言い、蚊南田雷は、リアに笑いかけていた...。勿論、小声で。</p>]]>
    </content>
</entry>

<entry>
    <title>００６</title>
    <link rel="alternate" type="text/html" href="http://skeken.com/2009/09/post_5.html" />
    <id>tag:skeken.com,2009://1.6</id>

    <published>2009-08-31T20:51:05Z</published>
    <updated>2009-08-31T20:51:28Z</updated>

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    <author>
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        <![CDATA[<p>「で...何で来たの？新井と、...何弥生だっけお前」</p>
<p>「椎名です。椎名弥生。蚊南田さんの婚約者でs」</p>
<p>雷は弥生の顔にチョップした。</p>
<p>「いっ！！ちょっ...チョップ！？」</p>
<p>「まぁいいから！！俺の部屋で暴れないでくれ。そして何故俺の家に来たんだ？」</p>]]>
        <![CDATA[<p>海斗が怒っているのに気づいたリアはあせって話し始める。</p>
<p>「あっえ～と...いきなり家の前に来て家に押し掛けてしまってすいません...」</p>
<p>「押し掛けたとは少しちがうだろ！！」</p>
<p>海斗がこうも怒っている理由は、リアたちの家の入り方だ。<br />
まずリアと弥生は海斗の家の前に来たいと思って、瞬間移動をして海斗の家の前に来た。<br />
次に、インターホンを押したのだが、海斗と雷がリアと弥生に会いに行こうと玄関に向かったとき、めんどくさくなったリアと弥生は先に海斗の部屋にワープ。<br />
つまり海斗と雷が見に行った時、リアと弥生は海斗の部屋にいた。すれちがいになったから、海斗は怒っているのだ。</p>
<p>「その事は、あやまります」</p>
<p>と、リアが海斗にあやまった。その口ゲンカのようなのを無視して、雷が海斗に言う。</p>
<p>「コラコラ～。びくびくしちゃってるじゃん。リアちゃんが♪」</p>
<p>海斗は何言ってんだよ...とぶつぶつ言っている。<br />
雷は冷酷な目で弥生の方を見た。一瞬、不気味に笑った。でも、そんな雷は、弥生しか気づきはしない。</p>
<p>「でもさ～。リアちゃんは大切にしてあげないと。こ～んなに可愛いんだし、それに、弥生...あのブスのせいで危ない能力もらったしさ...リアちゃん可哀想」</p>
<p>そんな雷の発言に海斗は首を傾げた。</p>
<p>「弥生...椎名の方が可愛い、わけじゃないけど、キレイだと思うな」</p>
<p>「っえーーーー！！！」</p>
<p>リアと弥生はほぼ同時に叫んだ。<br />
なんで...私じゃなくて...という気持ちで。<br />
リアは雷が好きじゃないのに気に入られた！？弥生は海斗が好きじゃないのに気に入られた！？のが、現実。<br />
リアと弥生は、ショックのせいか、顔が絶妙的に変になっていた。</p>
<p>「変な顔」</p>
<p>海斗と雷は笑って言った。そんな空気の中、海斗は真顔に戻る。</p>
<p>「こんな事はどうでもいい。話は戻るが、何故俺の家に...？」</p>
<p>「あっ。その～...手を組みませんか？この先何が起きるか分からないし...」</p>
<p>と、リアが必死になっている所を見て海斗は大声で笑い出した。</p>
<p>「ははははは！！！」</p>
<p>そうやって笑っている海斗を、リアと弥生は唖然と見ていた。</p>
<p>「新井、リア...」</p>
<p>海斗は笑いを止めて、そう言った。</p>
<p>「あ、はい。な、何ですか？」</p>
<p>「俺と...一緒に協力？協力ね～。でも、言いたいのは、それだけ？新井」</p>
<p>「え...？海斗君。私の話したい事...思うこと叶う...思ったら能力で調べてた？だからまだ話があるって...ム！？」</p>
<p>海斗はリアのほっぺをつまんで、引っ張った。</p>
<p>「バーカ。んなの俺は見てて分かるって。顔見てれば」</p>
<p>「あう～。そ、そうですよね。ごめんなさい。緊張しちゃって...。も、もう一つの話...というのはですね。ここの四人で...」</p>
<p>リアは言葉を切った。</p>
<p>「一緒に住もうかっ！！て事なのです！！」</p>
<p>リアは大声で言った。</p>
<p>「え...一緒に？住むの？リアちゃんは...いいけど。弥生がぁ～！！！」</p>
<p>雷はこの世の終わりのような顔で暴れていた。海斗は雷の近くで、リアとかに聞こえないように、小声でささやいた。</p>
<p>「いいんだよ。こんな事すぐハイいいですよって言う方が変だから。てきとうにいい人ぶって最後には二人とも、殺るから」</p>
<p>「ねぇ。海斗君」</p>
<p>リアと弥生が口をそろえて言った。リアは顔を赤くして、弥生は怒った様子で。</p>
<p>「ちょっと話があるんだけど？」</p>
<p>「は？」</p>
<p>海斗はびっくりした。リアも弥生も、表情はちがうけど、真顔だったからだ。</p>
<p>「あっ！！わ、私はやっぱいいです」</p>
<p>弥生はあせって言った。</p>
<p>「じ、じゃあ、私の話を、聞いてください」</p>
<p>「え、ああ、うん」</p>
<p>リアはバン！！と机をたたいてから叫んだ。</p>
<p>「私！！海斗君のことが好きです！」</p>
<p>「何で？」</p>
<p>とまどう...とかではなく、そんな事か、という顔で海斗が言ったので、リアはがくっとした。よくあることなのだろうか？</p>
<p>「えーと、この前、私が車にひかれそうになった時...助けてくれたじゃないですか。その時、好きになって。あの時私を助けてくれたのって、何も考えずに、ですか？それとも私が好、好きだから？」</p>
<p>海斗は顔を赤くした。</p>
<p>「そ、その時は、お前のうしろ姿が俺の彼女に見えたから...つい」</p>
<p>バンッと、机をたたいて、リアは立ち上がる。</p>
<p>「海斗君って...彼女いたの？」</p>
<p>「どうした？急に立つなよ...。まぁ、彼女はいる。石川サラっていう。まぁ、つき合い始めたばっかだけどな。関西弁で可愛くて。告白されたときはまじびびった」</p>
<p>「そ、そんなぁ」</p>
<p>リアが悲しんでいる最中に雷が話を始めた。</p>
<p>「言う意味ないと思うけど、一応言っとくよ。僕や弥生、人間界にいる天使、というか、来る天使は、偽りの名を使う。ま、本当の名前を使うのもいるけど。そこで、僕の本当の名前、教えてあげよっか？」</p>
<p>「あっ私の名前も知りたければ」</p>
<p>と、弥生が急に言った。</p>
<p>「えーと、椎名の本名、ラン＝パスティア。雷は...メル＝ファン...女っぽ」</p>
<p>海斗がぼそっと言った。</p>
<p>「うわっ海斗能力使ったなー！！セコだセコだ。僕が口で教えたかったのにー」</p>
<p>また雷が暴れだした。</p>
<p>「記憶無くして、もう一度教えればいいのに」</p>
<p>弥生は自分が雷に文句を言ってしまったのではっとする。</p>
<p>「弥生にそんな事言われたくねーんだよ」</p>
<p>雷がそう言った。いつもの話し方とは全くちがう所が、とても弥生には怖く感じた。</p>
<p>「なーんてね♪僕はただ、海斗が言った大切な人には能力使いたくないってのを真似しただけだよぅ。それと僕のさっき言った言葉、怖かった？弥生」</p>
<p>「え...？私...は、別に」</p>
<p>と言って、弥生は作り笑いをした。</p>
<p>「あっ。海斗が僕の事能力で調べたって事は、僕が大切な人じゃないって事～！？」</p>
<p>「ん...どうだろうなぁ。でも雷は今の所一番の友達だし、大切だって。これからは能力使わないよう気をつけるよ」</p>
<p>海斗は大切な人には能力を使わない、という主義を守るのだろうか。</p>
<p>「...もう帰ろ！！弥生」</p>
<p>と言ってリアは弥生と一緒に瞬間移動をした。弥生が「ちょっとリア！？」とか言っていたのは気にせずに。</p>
<p>「これからどうしよっかー海斗」</p>
<p>「俺は勉強。雷は...寝てていいけど」</p>
<p>雷は布団を用意しなきゃと言って、能力は使わず海斗の布団を床に敷いた。</p>
<p>「俺の布団でいいのか？」</p>
<p>「海斗の布団がいいの。それと、海斗は僕の隣で寝てね。最後に、僕と弥生の本名、忘れていいからね。じゃ、おやすみ～...ZZ」</p>
<p>雷はすぐに寝た。意外といびきはなかった。</p>
<p>「...寝たか。さて、今から人を何人殺すか。ここは東京だから、北海道の人でも...。これで1万人近く殺した事になる。新聞にも、この事が書いてあった。最後には自由になる。雷？お前は最後、殺す。大切なわけないだろ」</p>
<p>海斗はそれから1時間は、独り言をしていた。最初はびびっていたが、何人か殺したから、性格が、変わっていた。<br />
もちろん、雷はそんな事、聞いていなかった。</p>]]>
    </content>
</entry>

<entry>
    <title>００５</title>
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    <id>tag:skeken.com,2009://1.5</id>

    <published>2009-08-31T20:50:08Z</published>
    <updated>2009-08-31T20:50:39Z</updated>

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    <author>
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        <![CDATA[<p>「海斗～」</p>
<p>「？ああ雷。話は終わったのか？」</p>
<p>雷は右手でVサインをした。</p>
<p>「ああそうだ。家、楽しみだなぁ。海斗の家。楽しみな事は能力では調べないんだ。僕」</p>
<p>海斗は笑った。</p>
<p>「雷らしいや」</p>]]>
        <![CDATA[<p>&nbsp;</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>「リ、リア、ごめん。私と雷の話...聞いたんだよね...私はリアが嫌いな雷が好き。でもね、天使界にいた時の雷とは本っ当に別人なの。きっと何かあって...だから雷を許して？」</p>
<p>リアは黙って弥生を見ていた。<br />
弥生、あなたはどうして...</p>
<p>「海斗君のこと殺さないから...お願い。友達でいて？お願い...見捨てないで！！」</p>
<p>弥生は震えた声で言った。まだリアは黙っていた。泣いている弥生をただ、見ている。</p>
<p>「...私、誰にも必要とされてない...リアにも...雷にも！天使界の人たちにも！」</p>
<p>「いいかげん泣きやみなよ。弥生、天使でしょ？何でもできるじゃない。あなたは一人じゃない。私はパートナー。友達。必要とされてないなんて、言わないで？弥生」</p>
<p>弥生はリアを見た。リアの顔は、弥生の返事を待っているかのように、笑っていた。</p>
<p>「じゃあ、能力...リアに渡すね。パートナーよろしく...ね。ありがとう」</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>「ねぇ海斗はどうして殺人をするの？そんなに。前びびってたじゃn」</p>
<p>「前は前だろ」</p>
<p>雷は周りを見回した。</p>
<p>「殺風景っていうの？シンプルっていうの？なんかいいね～。海斗の部屋って」</p>
<p>ちなみに海斗の部屋には、勉強机、勉強の本など、勉強の為の物ばかりが置いてある。<br />
雷が言った通り、いたってシンプル。<br />
シンプルすぎるのかもしれない。</p>
<p>「じゃあ、質問を変えるよ海斗。まず、家の人は許してくれたの？僕がここに住みつくってことを」</p>
<p>「ん...俺の家族って普通じゃないし...特に弟が。父さんは色々あって、まあいないし、母さんはお金があまりかからなければ...って言ってたから、雷の分の金は俺が払うって言っておいた。この能力って金や食べ物も出せんだろ？どうせ」</p>
<p>雷は能力は使わなかったの？と聞いた。</p>
<p>「そりゃあ...流石に家族は大切な人だし。大切な人には能力使いたくないの」</p>
<p>海斗は言い終えるとイスに座り、机に教科書を広げて勉強を始めた。</p>
<p>「へぇ～。勉強でも頭がよくなるように、とか思わないんだ」</p>
<p>海斗は雷のほうを向いて率直に言った。</p>
<p>「好きなことは自分でやってうまくなりたい」</p>
<p>「ふぅ～ん。あっそういえばさ。どうして海斗は殺人をする？」</p>
<p>「？そんな事なんで聞くんだ？まあいいけど。色々な人を殺してる理由は簡単だよ。自由。最後にはこの俺1人になるように。世界中の人間を殺す。が、大切な人は一応殺さないけどな」</p>
<p>雷は笑った。心の底から。</p>
<p>「ねぇ海斗。僕の事、友達だと思ってる？大切な人だと思ってる？」</p>
<p>ピ～ンポ～ン。ピ～ンポ～ン。</p>
<p>インターホンが鳴り響いた。雷と海斗は顔を合わせる。</p>
<p>「リアと弥生！！」</p>
<p>当然、雷と海斗はけっこう前にリアと弥生の話をしていた。それに、天使の気というものが、天使能力を持つものには、分かった。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>少し時間は戻って、リアの家では、リアと弥生が話をしていた。</p>
<p>「そっか。海斗君が何であんな人と仲良くしてるのかな～と思ったら...びっくりしたよ。まさか海斗君と雷...蚊南田君が、パートナーだったなんてね。それに、天使どうしじゃ殺し合いはダメな事も初めて知った。でも蚊南田君って...悪魔っぽいよね。どっちかっていうと。あっ！！この家の説明はまた今度で」</p>
<p>リアはうきうきしていた。</p>
<p>「リア...本当にありがとう。さっきは...」</p>
<p>「別にいいからお礼なんて言うなって！！」</p>
<p>どことなくリアが上機嫌だったので弥生は少し不気味に思った。</p>
<p>「ま、暗い話はおいといて～。実際に会ってみない？海斗君と蚊南田君に。家に直行しよ？話はそれからだよ」</p>
<p>弥生は小さく頷いた。</p>
<p>「うん。そうと決まれば、今すぐ行こう？海斗君ち！！さっきもらった能力、初めて使って」</p>
<p>リアに無理やり引っ張られてリアと弥生は、一緒に瞬間移動をして海斗の家、須雅家に向かった。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>「ねぇ竜。聞いてよ～」</p>
<p>竜と呼ばれた男はにっこり笑った。</p>
<p>「何やサラ？」</p>
<p>サラと呼ばれた女は新聞を指差した。</p>
<p>「これ見て。ここなんやけど...おもしろそうやない！？連続殺人って載ってるで。竜」</p>
<p>サラが指差すところには、確かに連続殺人と、載っていた。</p>
<p>「ほお。『次々に色々な死に方をする人が現れるが、犯人が分からない。罪のない人がこの調子で殺されていってしまうのか！？それとも殺人ではないのか！？』って言う記事の事か？まぁ確かにおもしろそうやけど...これ載せた人もバカやな～。殺人に決まってるやん」</p>
<p>「いちいち読まなくていいで。別に」</p>
<p>サラと竜。この2人は兄妹。そして、別名謎の天才兄妹。<br />
この名前の由来は、この2人はけっこう前、かなり難しい事件に、おもしろそうじゃん。の一言で事件をどんどん真相に近づけていき、解決した。でもそれからというもの、簡単な事件ばかりで何にも協力はしないで謎となった。<br />
そして今、またおもしろそう、と言った。犯人は誰か知らずに。</p>
<p>「俺は、神なんて絶対信じへんし、正義気取りはバカやと思う。そして殺人を犯す人間もバカや。天使と悪魔はいるけどな」</p>
<p>サラは新聞を投げ捨てた。</p>
<p>「そうやな～。うちもそう思う」</p>
<p>竜とサラは外を見て、呟いた。</p>
<p>「本当に人間って...つくづくバカな奴の集まりだよ...」</p>]]>
    </content>
</entry>

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    <title>００４</title>
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    <id>tag:skeken.com,2009://1.4</id>

    <published>2009-08-31T20:49:12Z</published>
    <updated>2009-08-31T20:50:01Z</updated>

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    <author>
        <name>hitomi</name>
        
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        <![CDATA[<p>いつも聞きなれたチャイムとともに、2時間目が終わった。</p>
<p>「リアは能力ほしい？」</p>
<p>何も弥生はいきなり言ったのではない。授業中に色々と話をした結果、けっこう気が合い、友達になって、天使についていっぱい話している最中、といった所だ。</p>
<p>「う～ん。どんな事でも思うと叶う。しかも何回でも。弥生。そんなのたとえ一緒に住むっていう条件があっても、能力で身内の人から許してもらえるようにすればいいと思うけど。身内って言っても家族はいなi」</p>]]>
        <![CDATA[<p>「ほしいのね？リア」</p>
<p>リアが話している最中に目をとても輝かせて弥生は言った。</p>
<p>「そ、そんなに役に立ちたいの？それとも弥生まさか、他にねらってる事でも...？」</p>
<p>「え...？別に...。ただ人間界に少し興味があったから...。人間に能力渡さないと人間界にいる事ができないの。本当よ！？」</p>
<p>リアは人の表情を理解する事が人一倍得意だから、山崎先生の表情も分かった。そして今も、弥生が動揺しているのがリアは、はっきりと分かった。</p>
<p>「あっそうだ弥生。山崎先生と知り合いなんて嘘でしょ？」</p>
<p>今更だが、教室で話しているので小声。</p>
<p>「えっ。何でリアその事知ってるの？あっストップ」</p>
<p>弥生が急に、キメ顔（？）になったので、リアは一応静かにした。10秒後ぐらいに、男子達がぞろぞろと来て</p>
<p>「かわいい～」</p>
<p>と言ったりしている。でも突然男子達は心臓のあたりをおさえた。</p>
<p>「うわ...何これ？苦、し...」</p>
<p>その後男子達はすぐ倒れた。弥生、リア、周りの人達は目を点にする。<br />
その時海斗は少し呟いた。</p>
<p>「い、いいんだ...大丈夫...あんな奴ら、殺、殺しても...」</p>
<p>大丈夫...大丈夫と、とにかく海斗は呟いていた。雷は席を立って男子達の</p>
<p>「新井リア...リアちゃん。どうせ記憶とんでないんでしょ？天使と、天使のパートナーの人の記憶は、消えないようにした」</p>
<p>そして雷は続けた。</p>
<p>「殺す事はできるけど...」</p>
<p>リアは驚いて、声も出せなかった。</p>
<p>「メル会えてうれし...」</p>
<p>「放課後。放課後学校の裏庭来て。その後におたがいパートナーに教えよう。色々くわしくね。ラン＝パスティア」</p>
<p>弥生は下を向いて、小さく頷いた。</p>
<p>「雷！！ちょっと、来てくれ」</p>
<p>海斗がこっち来いと手招きをしている。雷はにっこりと笑って海斗の方へ行った。</p>
<p>「な、何であんな怖い人と海斗君が...友達なの...？ねぇ...何で？何で？」</p>
<p>リアは弥生に聞いた。弥生は、聞こえてはいないみたいだった。</p>
<p>「どうしてメルとあんな簡単に、話してるの？須雅、海斗、死ねば...いいのに」</p>
<p>弥生がそう呟いたのでリアはびっくりした。<br />
メルって、蚊南田君の事だよね...？</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>放課後弥生は、雷に言われたとおり裏庭に向かう。そこには、不気味に笑うメルがいて...</p>
<p>「ねぇラン。何で来たの？正直に言って正直に。いや、弥生って呼ぼうか」</p>
<p>弥生は真顔で言った。</p>
<p>「メルに...会いたかったの！好きなの！！前からずっと...」</p>
<p>「迷惑なんだよ！！！」</p>
<p>雷は急に近くにあった木を握り潰した。</p>
<p>「僕が好き？バカなんじゃないの？天使界にいた時から僕はお前なんか嫌いなんだよ！！何が好きだからここに来ただよ！？」</p>
<p>「でも、メルは天使界にいた時は私にやさしくしてくれたじゃない！？僕だけの姫になってくれたらいいのにって...」</p>
<p>雷の目が急に充血した。</p>
<p>「昔の話はするな...思い出したくもない！！！それとも君さぁ。消されたいの？」</p>
<p>弥生は涙を流した。それでも言い返した。</p>
<p>「天使は天使と殺し合えない！！掟にあるわ！！忘れたの！？」</p>
<p>雷は笑った。不気味に。</p>
<p>「パートナーの海斗に頼めば君ぐらい殺せるさ。楽に、ね」</p>
<p>「でも須雅海斗は人を殺したくないはずよ！？」</p>
<p>「さっき、海斗に言われたんだ。殺すのに少し慣れたってね。あと、雷って呼べよ？」</p>
<p>弥生は言い返す言葉は見つからなかった。</p>
<p>「お前と話す事はないよ。椎名」</p>
<p>雷はそこからいなくなった。<br />
その瞬間、木の陰からリアが出て来る。</p>
<p>「そういう事？」</p>]]>
    </content>
</entry>

<entry>
    <title>００３</title>
    <link rel="alternate" type="text/html" href="http://skeken.com/2009/08/post_2.html" />
    <id>tag:skeken.com,2009://1.3</id>

    <published>2009-08-23T08:07:39Z</published>
    <updated>2009-08-31T20:48:58Z</updated>

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    <author>
        <name>hitomi</name>
        
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    <content type="html" xml:lang="ja" xml:base="http://skeken.com/">
        <![CDATA[ <p>あと少しで授業は始まるので話が終わった海斗と雷は席についた。あの後、またじっくり話をしていた。</p>
<p>───たとえ何があってもね。</p>
<p>「あたり前だろ？雷。俺らはもう、親友だからな。裏切らないよ。絶対」<br />
  雷は少し笑った。</p>]]>
        <![CDATA[<p>「じゃあさ、僕と一緒に...住んでくれる？...あっ海斗の家に僕が住んでもいいかって事ね？」</p>
<p>「？俺はいいけど...親と弟がうるさいかな。うち金持ちじゃないし」</p>
<p>「あっその点では大丈夫。海斗が一緒に住んでいいって言うなら大丈夫」</p>
<p>海斗は雷に真顔で言った。</p>
<p>「俺に天使って事教えない方がよかったんじゃない？俺すごい所ないし」</p>
<p>「成績トップ。かなり真面目。もてる。運動神経バツグン。強い...のどこにすごい所ないな～んて言える部分があるの？海斗」</p>
<p>海斗は少し顔色を悪くする。</p>
<p>「ストーカー...？」</p>
<p>「え...？ストーカーじゃないもんっ！！天使の能力で調べたの」</p>
<p>雷は少し笑った。</p>
<p>「天使の能力を海斗にわける。それで、天使の能力っていうのはね...」</p>
<p>───思った事が何でも叶う能力</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>&nbsp;</p>
あの後海斗は能力を受け取った。そして今席についている。</br>
キーンコーン...チャイムが校舎全体に鳴り響く。でも、席につかない人が多数だ。そんな中海斗は遊び半分か、本気か、どちらでもないのか、とにかく心で思った。"死ね"と。</br>
<p>その瞬間一人の男子がげほげほと、咳き込み始める。</p>
<p>「っな...なんだよコレ...げほっ！！げほげほ！！き、気持ち悪、い...。誰か、先、生...」</p>
<p>周りの人は何だ何だと言ってその男子を見ている。もがく動きが止まった。そしてクラスの人たちが安心している時、急に目をうつろにしてその男子はクラス中を見て回る。そして人の筆箱に手をつっこんだ。そしてすぐにその手を出した。その手には、カッターがにぎられている。そしてその男子は、ゆっくり、自分の首の近くに近づける。</p>
<p>「ねぇ...何してるの？将！？」</p>
<p>と、女子は金切り声を上げている。将。それがあの男子の名前。</p>
<p>ズブリと言う音がする。将の首は、床に転がっていた。大量に血があふれ出していて...。</p>
<p>「キャアァアアアァ！？」</p>
<p>女子たちは悲鳴を上げた。</p>
<p>「海斗。大変にさせないようにしてあげる」</p>
<p>雷はそう呟くと将の死体のすぐ近くに立った。そして不気味に笑った。</p>
<p>「無様だな...やっぱ人間なんて、弱いよ」</p>
<p>そう言い終えると、雷は手を剣に変えた。そして、もう死んでいるというのに一回、二回と、将の体をさしている。数分後、気がすんだ雷はパチンと指を鳴らした。そしたら将の死体が消えた。何事もなかったのように、周りの人もふざけ始めた。記憶を、消したのだ。そして雷も、何事もなかったのように席についた。流石の海斗も、雷を不気味に思った。</p>
<p>将が死んだのは、俺のせい？</p>
<p>「あ、あんな奴、死んで正、解だよ...」</p>
<p>そう。自分は悪くない。</p>
<p>「こら！！全員席につけ！！！」</p>
<p>先生が入ってきて男女全員、席についた。朝とほとんど一緒の光景、デジャヴュって奴だ。</p>
<p>「え～と、急な変更があってな、転入生、二人いたらしい。入ってこ～い！！！」</p>
<p>そう先生が言い終えたら、一人の女子が入って来た。背がスラッと高くて、スタイルも、姿勢もよく、モデルのように美人だった。</p>
<p>「私、椎名弥生って言います。一年間よろしくお願いします」</p>
<p>椎名弥生はそう言ってぺこりと頭をさげた。</p>
<p>「...！？」</p>
<p>海斗はなぜか身震いした。<br />
  ───雷と同じ気を感じる...<br />
  海斗は思った事が何でも叶う能力で弥生を調べようとはしなかった。あせってたからか...。</p>
<p>「なぁ...雷、あいつ...」</p>
<p>「...ちっ」</p>
<p>雷は小さく舌打ちをした。海斗はどうして舌打ちをしたのか聞こうとした。が、その瞬間うるさい男達が叫んだ。</p>
<p>「キレイじゃね！？」</p>
<p>そのせいで海斗は聞く気もうせて弥生の方に向き直した。弥生は先生を直視している。</p>
<p>「山崎さん！？」</p>
<p>「え？...ああ、うんそうだ。あっ弥生ちゃん？弥生ちゃんか！？」</p>
<p>確かに先生の名前は、山崎という。だが、一瞬山崎先生が戸惑う所を、リアだけが気づいた。</p>
<p>───何で先生、一瞬目が、表情が、暗くなったんだろう？普通知り合い同士だったら...</p>
<p>「そこで山崎...先生。って呼ばせてもらいますね。私...どこの席ですか？」</p>
<p>また、ほんの一瞬、先生の顔が暗くなった。</p>
<p>「...じゃあ、新井リアの隣な。川野、どっかちがう席いけ」</p>
<p>川野とは、リアの隣の席の女子だ。</p>
<p>「は！？何で私が───」</p>
<p>「ちがう場所に行け！！」</p>
<p>先生が怒鳴ったので、その女子は「な、なんだよ...」と言いつつちがう席に行った。</p>
<p>「先生、ありがとうございます♪」</p>
<p>弥生は山崎先生の怒鳴り声に、全く反応はしなかった。むしろ、楽しそうだった。<br />
  そんな空気の中、いつもの盛り上げ役（？）が気を取り直して、大声で言った。</p>
<p>「美人並びだ～！！」</p>
<p>そして弥生は歩き出した。リアの近くへ。</p>
<p>一歩。<br />
  また一歩。</p>
<p>そして、リアの隣の席に座った。弥生は急にリアの前に手をさしだして来た。</p>
<p>「よろしくね」</p>
<p>弥生はリアが少し怖いものを見る目だった事に気づいたらしく、手を引っ込めた。<br />
  そして今度は耳もとに顔を近づけ...</p>
<p>「私ね、実は、天使なんだ。海斗君が好きな新井リアちゃん」</p>]]>
    </content>
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    <title>００２</title>
    <link rel="alternate" type="text/html" href="http://skeken.com/2009/08/post_1.html" />
    <id>tag:skeken.com,2009://1.2</id>

    <published>2009-08-23T07:35:07Z</published>
    <updated>2009-08-31T20:48:11Z</updated>

    <summary></summary>
    <author>
        <name>hitomi</name>
        
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    <content type="html" xml:lang="ja" xml:base="http://skeken.com/">
        <![CDATA[七時三十分。いつもと同じぐらいに学校についた。ホームルームは八時からなので時間は十分にある。海斗は席について勉強を始めた。<br />
<p>そう。海斗は超がつくほど勉強好き。クラスが騒がしい。男子に囲まれている女子がいた。海斗はそんな事も気にせず勉強を続けたかったのだけど、海斗は時間がたつにつれて、集中力が切れた。</p>
<p>「新井がかわいいからって寄ってたかるなんて最低だぞ！あ...お前ら最低だもんな」</p>]]>
        <![CDATA[<p>「う、うるせえ！須雅のくせに！！」</p>
<p>「？俺はお前らより悪い所ないからくせにって言われないはずだけど...？」</p>
<p>海斗は教室の時計を見る。七時五十九分。</p>
<p>「俺はどうでもいいけど、先生、来るぞ？」</p>
<p>男子はばかか？などと呟いている。</p>
<p>「こら！！全員席に着け！！！」</p>
<p>先生は海斗が言ったとおり、教室に入ってきた。男子たちや、他に立っていた女子があわてて席につく。男子に囲まれていた女子の名前は、新井リア。</p>
<p>「今日は転入生がいるから、時間ぴったりに、八時、来たぞ～？」</p>
<p>先生は教室を見てニンマリ。</p>
<p>「おい入って来い！！蚊南田」</p>
<p>先生の田の言葉が言い終わった途端、子どもらしい笑顔で一人の男子が入って来た。</p>
<p>「え、え～と。僕の名前は蚊南田雷...です！！一年間よろしく...」</p>
<p>蚊南田雷は顔を赤くした。すぐ雷は顔を上げて、教室全体を見回す。</p>
<p>「ぼ...僕あそこの席がいい」</p>
<p>雷は、海斗の席の隣を指差していた。</p>
<p>「ん、まあいいだろ。須雅もいいだろ？」</p>
<p>「え...？ああハイ」</p>
この時海斗がハイと答えなかったら、どうなっていただろう？<br />
<p>雷は海斗の隣の席についた。そして雷は、海斗に向かって小さく呟いた。</p>
<p>「僕、実は天使なんだ。」</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>ホームルームは終わって休憩時間になった。海斗は雷を裏庭に呼んでいた。</p>
<p>「...天使ってなぜ俺に教えた？」</p>
<p>「別にい～じゃん」</p>
<p>海斗は小さく舌打ちをした。</p>
<p>「自己紹介中は超猫被りだったのか？全く...どうして俺に教えた？俺に他にも言いたい事があるんじゃないか...答えろ。」</p>
<p>海斗は雷をにらんだ。雷はそんなの全く気にせず微笑をしていた。</p>
<p>「くすっ。まあはっきり言っちゃうと直感かな～。多分」</p>
<p>海斗は溜め息をどっとはいた。</p>
<p>「じゃあお前さ...俺に天使って言ったけど、俺がそんな事信じると思う？」</p>
<p>「思う。いい目してた。クラスで一番」</p>
<p>率直な返事だった。海斗は首をかしげる。</p>
<p>「...目？」</p>
<p>「そう、目を見て」</p>
<p>海斗は少し考えるようにしてから言った。</p>
<p>「クラスで一番いい目をしていた俺の席の隣がいいと選び、俺に天使のことを教えた...って事か？まとめると」</p>
<p>雷は首を横に振る。</p>
<p>「今考えてみたけど、全部、偶然だったんだよね。実は。だって海斗の席の隣があいてたから海斗の席の隣にしたんだもん。なーんて」</p>
<p>「...よ、呼び捨て！？」</p>
<p>海斗は思わず大声を出してしまったのでハッとする。席の話題は置いといて...。</p>
<p>「ま、まあいい。雷って俺も呼ぶからな？」</p>
<p>雷はにっこりと笑った。いいよ。とかそういう返答は返ってこなかったが、笑った事が、いいよ。という合図だろう。と海斗は分かった。</p>
<p>「話を戻すけど...他にこの世界に天使はいるのか...？雷」</p>
<p>雷はなぜか呼び捨てにされた事で目を輝かせている様子だった。そして雷は申し訳なさそうな顔をする。</p>
<p>「残念ながら、よく知らないんだ」</p>
<p>海斗は少しも知らないのか？と呟いた。</p>
<p>「だって...天使だって性格ってものがあるもん。人間は...天使のせいで不幸になるってケースは、多いしね」</p>
<p>海斗は目を雷のほうに向けて真顔になる。</p>
<p>「天使の、せいで不幸？」</p>
<p>「まあ、聞いてよ。ひとまず、海斗さぁ。僕のパートナーにならない？話はそれからだよ」</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>──パートナー──</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>この言葉に何が隠れているなんて、誰も分からないと思う。だから当然、海斗も深く考えてはいなかった。パートナーという意味は何か。何か意味があるのか。</p>
<p>「パートナー？天使のパートナーか...格好いいじゃん。俺...なってやってもいいぜ。」</p>
<p>「決まりね。絶対だよ？逃げちゃだめだよ？たとえ...」</p>
<p>雷はそこで一度言葉を切った。</p>
<p>「たとえ何があってもね。」</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>「ねぇリア～」</p>
<p>「な...何？利江」</p>
<p>利江とリアは小さい頃からの大親友、いわゆる幼馴染み、という奴だ。</p>
<p>「な～んか悩み事でもあるの？リア」</p>
<p>リアはあせって返事をする。</p>
<p>「そ、そんなこと───」</p>
<p>「嘘つかないの！！」</p>
<p>利江という友達に怒鳴られてリアはびくっとする。な...何？リアはそう思って利江の方を見る。</p>
<p>「私...幼馴染みなんだよ？何でも相談してよ...リア。力になれないかな？」</p>
<p>利江の目が少し悲しそうだった事にリアは気づいて、あせって言い直す。</p>
<p>「実は...実はね利江...」</p>
<p>リアは少し言うのに戸惑った。それでもリアは掌をぐっとにぎりしめる。言うと決心をした。</p>
<p>「...好きな人が、できたかも」</p>
<p>「え！？今何て言ったの？」</p>
<p>「好きな人ができたの！！」</p>
<p>それから少し沈黙が続いた。沈黙を破ったのは利江だった。</p>
<p>「応援してるよ！ちなみに誰なの？リアの好きな人って」</p>
<p>リアはくすっと笑った。</p>
<p>「同じクラスの～」</p>
<p>この、とても平和な話をしている二人を、ラン＝パスティアは見ていた。黒髪で、美しい目つきの、天使のような羽を生やした女性。</p>
<p>「リアか...よし。あの人に決めた。会いたい。早く会いたい...」</p>
<p>ランは静かに呟いた。メルに会いたい、と。</p>]]>
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    <title>００１</title>
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    <published>2009-08-23T07:11:26Z</published>
    <updated>2009-08-31T20:26:49Z</updated>

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    <author>
        <name>hitomi</name>
        
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        <![CDATA[<p>東京都春末頃。ある高校から下校中の女子二人のうち一人が道路で長いため息をつく。</p>
<p>「はああ～～～...」</p>
<p>溜め息をついた女子は、どんな男子が見てもくらっとくるような...とてもかわいい女だ。</p>
<p>「リア...どうかしたの？溜め息ついて？」</p>
<p>リアと呼ばれた女子はあせって苦笑いをした。が、すぐに下を向いてまた、溜め息。</p>]]>
        <![CDATA[<p>「ちょっとね...」</p>
<p>今日は...テストで赤点取っちゃった...。いつもはテスト満点なのに～...。<br />
  そんなことを思いながら、とても美少女の新井リアはまた溜め息をつく。<br />
  友人の言葉でさえもあまり聞こえない。</p>
<p>そんな中、リア危ない！！という声がする。うわの空のリアには、本当に遠くで、誰がが呟いているようにしか思えていない。うわの空だったリアでも流石に、近くで車の音が聞こえてきたのにはびっくりして顔を上げた。</p>
<p>「きゃあああ！！！」</p>
<p>リアの目の前には、リアをひく寸前の車が、クラクションを鳴らしていた。</p>
<p>「リア！！リアー！！！」</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>「う...ん？」</p>
<p>「リア？よかった～。目が覚めて」</p>
<p>リアの目の前にはうれし泣きをしている友達がいた。リアは自分の体を見回す。</p>
<p>「あ...あれ？私は、どうして...」</p>
<p>友達はふふふと笑ってからびしっとある人を指差す。</p>
<p>「あの人！！あの人がリアを助けてくれたの。」</p>
<p>友達に指差されている人はリアの方を向いて、一言、言った。</p>
<p>「大丈夫だった？」</p>
<p>リアのクラスの男子だ。リアはその男子から目をそらす。</p>
<p>「...っありがとうございました～！！」</p>
<p>そう言い終えた途端、リアは逃げるように走り出した。ちょっとリア～！！と言いつつあわてて友達はリアを追いかけた。<br />
  リアは走りに走って、誰もいなさそうな一回止まった。</p>
<p>「こ、これって、恋？」</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>場面は変わる。もう朝になっていた。そして須雅海斗は、いつもと同じ、いや～な奴の相手をしていた。</p>
<p>「お・兄・ちゃ～ん！！」</p>
<p>それは、全身フリフリ系の服を着た妹（？）だ。リィト...と、お兄ちゃんと呼ばれた須雅海斗は呟く。</p>
<p>「リ・リィトじゃないもーん。リィだもん。」</p>
<p>このバカはリィ＝女。リィト＝男だと思っているのだろうか？このどっからどー見ても男、が。声は少し女っぽいが...。</p>
<p>「あのなぁ...お前は男！！！リ・ィ・ト！！分かる？」</p>
<p>「や...やだ～。リィトやだ～。リィだもん。」</p>
<p>海斗は大きく溜め息をついてやれやれと言う。</p>
<p>「で、何？用件はすぐい言え。」</p>
<p>「宿題」パタン。ドアを閉める。海斗は今、高校に行く準備をしている最中だから、リィトの宿題なんてやるはずもないので、海斗はリィトを部屋から追い出した。</p>
<p>「閉めんな～！！開～けろ」</p>
<p>バン！！ドアを開けた。が、ドアにへばりついていたリィトはドアと一緒に、壁に激突した。</p>
<p>「バカかお前」</p>
<p>海斗は気絶しているリィトを見て一回笑う。</p>
<p>「海斗～。ご飯はいいの～？」</p>
<p>「今日は食う気しないからいいよ母さん」</p>
<p>須雅海斗の家は、台所、風呂、食事など、普通の家と変わらない。もしかしたら、普通すぎともいえるぐらい普通なのだとも思う。そんな普通の家が、海斗の家である。</p>
<p>それはいいとして、海斗はあせって家を出る。<br />
  時間はまだ十分にある。</p>]]>
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