007

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「うぅ~ん、いい朝だ」

雷は昨日寝てから少しも起きる様子はなく、気持ちよーく寝ていた。

「雷。起きるの遅いな」

海斗はいつも遅寝早起き。2~3時間しか寝ていない。

「海斗は早いんだよ。だってまだ学校行かなくても...」

「朝食早く食え。時間が余るように早く学校行くんだよ。そこらにあるの食っていいから」

は~い。と言ってから雷はそこらにあったカップラーメンを食べる準備をし始めた。

「食べ終わったよぅ」

こいつ、何分で食ったんだよ...少なくとも1分はかかってない...。?まてよ...

「なぁ雷。お前、カップラーメン、3分間温めたか?」

「へ?うん。温めたよ。ほら、そこのヤカン。熱いでしょ?」

海斗は手をポンッと合わせた。

「能力を使って、自分とヤカンとかを早くしてたのか?」

「ちがうよ」

雷は海斗にとびっきりの笑顔を見せた。

「能力なんて使わなくても時間を変えるって、簡単。あっでも安心して。能力があれば何でもできるし。天使にしか...いや、天使の中でかぎられた人が、能力なしでも他に特別な...」

雷は口に手を当ててハッとした。

「ごめん、これ、人間や部外者には話せないんだ。たとえ海斗にも」

やりづら...雷を殺すなんてできんのかよ俺...

「何で?いいんじゃん?そんな意味分かんない約束、無視しても。何もないだろ?」

雷は持っていたカップラーメンを落とした。中は何も入っていないのが、まだ救いだった。

「あっ!!ごめん海斗。この話...も、もう、終わり、ね。秘密なの」

あせって雷は空のカップラーメンを拾った。

「...まぁ、話したくないならいい。じゃ、学校行こうぜ。言えない事は誰にだってある」

本当は、かなり気になっては、いた。

 

 

「...斗。海斗!!」

「ん?な、何?」

雷の言葉で我に返る。

「学校に行く最中からずっと呼んでるのに...何か考え事?」

本当は、雷のことを考えてた。

「あ、えと...か、彼女の事考えてて」

何故か言い訳をしてしまった。
雷はムスッとした。ウソついたのが...ばれたのだろうか?まぁばれても別に...

「許せないな~。海斗に好かれるなんて」

雷はムスッとして海斗を見ている。

「ん?まさか雷って俺のこと...ホモ!?」

「ホモじゃないもん。ただ...」

雷とそう話している最中に、近くの席に座っていた男子が海斗にちょっかいを出してくる。

「なぁ須雅ぁ。お前って雷とばっか仲良くしてっけどよぉ。それ以外友達いないわけぇ!?あぁ女子がいんのかぁ?」

海斗は殺してぇ...という気持ちとかより今はそんな事気にせず、雷に聞きたいことを聞こうとした。が、そう思った瞬間、

ボキッ!!

何かが折れるような音がした。

「お前さぁ...何様のつもり?海斗にそんな事言うなんて。どこの口が言ってんの?これかな~?」

さっき海斗に悪口を言った男の場所に、雷が何故かいた。
しかもその男の首は180度ぐらい回っていた。一応まだ少し生きているが、ほとんど死んでいても変ではない。

「雷?お前が何でそんなに怒ってんだよ!?」

俺は本当にびびった。いや、びびったとは少しちがう。俺のことで雷が怒って...

「君のこの口、縫ってあげるよ。針と糸でね」

どこからか雷は針と糸を用意して、男の口に針を刺した。

「うわぁ!!蚊南田何してんだよ!!」

「やめて蚊南田君!!死んじゃう!!」

縫い始める。そして、その男の口を、全て縫った。
その男子の意識はもう...なかった。

「これが償い。これが罰。あんたが海斗にそーんな事言ったから、悪いんだよ?」

雷は顔に最高の笑みを浮かべた。

「さようなら。海斗をバカにした、男の子♪」

周りの人は恐怖でその場を動けていない。

「ら...雷。お前、俺のことで、なんで、そんなに怒ってんだよ?」

「...え?あっうん」

雷はかなり曖昧な返事をした。そしてまた、

「まぁ、そんな事より...」

雷は記憶を消す作業を始めた。そう。いつもと同じ風景。最近、見ない日はないか?

こいつが人間界に来なかったなら、俺は、こんなに人を殺す事もなかっただろう。
こんなに自由を望む事も、世界中の人を殺すなんて、考える事もなかった。

そう。人間なんて、自由という幸せのためなら、人も、家族も、騙せる。そう。誰でも同じ。雷も、俺も、分かっているんだ。
この世は──この世の全ては、ゲームという3文字でできているんだ。だから、人殺しも、ゲーム。

「海斗。記憶消し終わったよ~」

「え!?あっご、ごくろう!!」

俺は色々考えている最中に話しかけられたから、思わず裏声になった。

「?変な海斗」

俺は少し雷が女に見えた。少しだけ。ほんの少しだけ。
だが。そんなことは気にしても意味ないと海斗は判断して、雷を男と断定した。

「あっ。そうだ雷。さっき話してた、えぇと...『ホモじゃないもん。ただ...』の続きって何だったんだ?」

自分でもしつこいと思ってる。でも、何故か、聞かなければいけないような気がして。

「海斗!!」

「うわっ」

何故か雷が驚いた。海斗と呼んだこの声は...。

「転入生の...蚊南田?君やな。ちょーっと海斗借りるけど...ええ?ちなみに石川サラや」

俺は物か。

「え、ああ。OKOKサラ...さんよろしく」

しかも雷、OKしやがった。

「じゃあ海斗~。話がしたいから、来てくれへん?」

「まったく。しょうがないなぁ。散々人をバカにしてたけど、いいよ。どこで話すの?」

言葉でひどく言っているが、海斗はサラをとても愛している。
海斗とサラは一緒に、楽しそうに、教室から出た。

 

 

「くやしいけど、仲、いいな~。能力使って別れさせようか...」

それが新井リアの、一番の願いだった。でも、それはできないよ...。海斗君に、嫌われる。ヘタしたら、殺されるかもしれないから。

「ねぇリアちゃん」

ハッと気づいたら、背後には、あの人がいた。

「っ!?何」

叫ぼうとした私の口を、手でふさがれた。
何?何?何?

「リアちゃん。海斗に迷惑かけたら、殺しちゃうからね♪」

と言い、蚊南田雷は、リアに笑いかけていた...。勿論、小声で。

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このページは、hitomiが2009年9月 1日 05:51に書いたブログ記事です。

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