005

| コメント(0)

「海斗~」

「?ああ雷。話は終わったのか?」

雷は右手でVサインをした。

「ああそうだ。家、楽しみだなぁ。海斗の家。楽しみな事は能力では調べないんだ。僕」

海斗は笑った。

「雷らしいや」

 

 

「リ、リア、ごめん。私と雷の話...聞いたんだよね...私はリアが嫌いな雷が好き。でもね、天使界にいた時の雷とは本っ当に別人なの。きっと何かあって...だから雷を許して?」

リアは黙って弥生を見ていた。
弥生、あなたはどうして...

「海斗君のこと殺さないから...お願い。友達でいて?お願い...見捨てないで!!」

弥生は震えた声で言った。まだリアは黙っていた。泣いている弥生をただ、見ている。

「...私、誰にも必要とされてない...リアにも...雷にも!天使界の人たちにも!」

「いいかげん泣きやみなよ。弥生、天使でしょ?何でもできるじゃない。あなたは一人じゃない。私はパートナー。友達。必要とされてないなんて、言わないで?弥生」

弥生はリアを見た。リアの顔は、弥生の返事を待っているかのように、笑っていた。

「じゃあ、能力...リアに渡すね。パートナーよろしく...ね。ありがとう」

 

 

「ねぇ海斗はどうして殺人をするの?そんなに。前びびってたじゃn」

「前は前だろ」

雷は周りを見回した。

「殺風景っていうの?シンプルっていうの?なんかいいね~。海斗の部屋って」

ちなみに海斗の部屋には、勉強机、勉強の本など、勉強の為の物ばかりが置いてある。
雷が言った通り、いたってシンプル。
シンプルすぎるのかもしれない。

「じゃあ、質問を変えるよ海斗。まず、家の人は許してくれたの?僕がここに住みつくってことを」

「ん...俺の家族って普通じゃないし...特に弟が。父さんは色々あって、まあいないし、母さんはお金があまりかからなければ...って言ってたから、雷の分の金は俺が払うって言っておいた。この能力って金や食べ物も出せんだろ?どうせ」

雷は能力は使わなかったの?と聞いた。

「そりゃあ...流石に家族は大切な人だし。大切な人には能力使いたくないの」

海斗は言い終えるとイスに座り、机に教科書を広げて勉強を始めた。

「へぇ~。勉強でも頭がよくなるように、とか思わないんだ」

海斗は雷のほうを向いて率直に言った。

「好きなことは自分でやってうまくなりたい」

「ふぅ~ん。あっそういえばさ。どうして海斗は殺人をする?」

「?そんな事なんで聞くんだ?まあいいけど。色々な人を殺してる理由は簡単だよ。自由。最後にはこの俺1人になるように。世界中の人間を殺す。が、大切な人は一応殺さないけどな」

雷は笑った。心の底から。

「ねぇ海斗。僕の事、友達だと思ってる?大切な人だと思ってる?」

ピ~ンポ~ン。ピ~ンポ~ン。

インターホンが鳴り響いた。雷と海斗は顔を合わせる。

「リアと弥生!!」

当然、雷と海斗はけっこう前にリアと弥生の話をしていた。それに、天使の気というものが、天使能力を持つものには、分かった。

 

 

少し時間は戻って、リアの家では、リアと弥生が話をしていた。

「そっか。海斗君が何であんな人と仲良くしてるのかな~と思ったら...びっくりしたよ。まさか海斗君と雷...蚊南田君が、パートナーだったなんてね。それに、天使どうしじゃ殺し合いはダメな事も初めて知った。でも蚊南田君って...悪魔っぽいよね。どっちかっていうと。あっ!!この家の説明はまた今度で」

リアはうきうきしていた。

「リア...本当にありがとう。さっきは...」

「別にいいからお礼なんて言うなって!!」

どことなくリアが上機嫌だったので弥生は少し不気味に思った。

「ま、暗い話はおいといて~。実際に会ってみない?海斗君と蚊南田君に。家に直行しよ?話はそれからだよ」

弥生は小さく頷いた。

「うん。そうと決まれば、今すぐ行こう?海斗君ち!!さっきもらった能力、初めて使って」

リアに無理やり引っ張られてリアと弥生は、一緒に瞬間移動をして海斗の家、須雅家に向かった。

 

 

「ねぇ竜。聞いてよ~」

竜と呼ばれた男はにっこり笑った。

「何やサラ?」

サラと呼ばれた女は新聞を指差した。

「これ見て。ここなんやけど...おもしろそうやない!?連続殺人って載ってるで。竜」

サラが指差すところには、確かに連続殺人と、載っていた。

「ほお。『次々に色々な死に方をする人が現れるが、犯人が分からない。罪のない人がこの調子で殺されていってしまうのか!?それとも殺人ではないのか!?』って言う記事の事か?まぁ確かにおもしろそうやけど...これ載せた人もバカやな~。殺人に決まってるやん」

「いちいち読まなくていいで。別に」

サラと竜。この2人は兄妹。そして、別名謎の天才兄妹。
この名前の由来は、この2人はけっこう前、かなり難しい事件に、おもしろそうじゃん。の一言で事件をどんどん真相に近づけていき、解決した。でもそれからというもの、簡単な事件ばかりで何にも協力はしないで謎となった。
そして今、またおもしろそう、と言った。犯人は誰か知らずに。

「俺は、神なんて絶対信じへんし、正義気取りはバカやと思う。そして殺人を犯す人間もバカや。天使と悪魔はいるけどな」

サラは新聞を投げ捨てた。

「そうやな~。うちもそう思う」

竜とサラは外を見て、呟いた。

「本当に人間って...つくづくバカな奴の集まりだよ...」

コメントする

このブログ記事について

このページは、hitomiが2009年9月 1日 05:50に書いたブログ記事です。

ひとつ前のブログ記事は「004」です。

次のブログ記事は「006」です。

最近のコンテンツはインデックスページで見られます。過去に書かれたものはアーカイブのページで見られます。