014

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一歩一歩、ゆっくりと、自分の家に向かう。
リアは落ち着いていた。でも、驚きのあまり、真剣な海斗に、何の返事もできなかった。

すぐに、私も好きです。と言えばよかったのに。ただ、その一言なのに。
リアは大きくため息を吐く。

海斗君が一瞬、怖く見えた時もあった。

「海斗君。好きだよ」

好きで好きでたまらない。でも、この前告白したように、好きといえない。

そういえば、リヴサーティン?って誰だろう。
私の、16歳以下の記憶の一人かな。
でも、蚊南田君を見て思い出したんだから、まさか、前、私の好きだった人!?な~んてね。

私はもう、過去に縛られたくない。だから、記憶だけは、もう誰にもいじらせはしない。
能力をとても弱くしていいから、記憶だけは...と願って、海斗君にいじられることはなかった。

リアには親がいない。見たことがない。記憶は、16さい、病院に運ばれた、ことから。
頭を強打し、気絶していた、と聞く。身分など、全て不明だったので、私は、新井...リアです。と、適当に考えた名前を使った。
家もなかったので、私は生活できるか不安だった。でも、幼馴染みの、利江という人が、私を家に住ませてくれている。
今は弥生も、だが。

「...私、海斗君。蚊南田君、弥生、利江、」

リアは小さく、呟く。
みんな、大切な人、だよ。蚊南田君も、そうだったと思う。

リアは涙を一粒、流した。

 

 

「たーだいま~!!!」

雷の威勢のよい声が聞こえる。

「おかえり~♪」

リィトは雷に、とっても馴れ馴れしく声を上げながら、玄関にバタバタと向かう。
海斗はリィトに邪魔。と言って、雷の方を向く。雷はにっこにっこ笑っている。

「...俺の部屋に来い。ちょっと、話が、あるから、すぐ来い」

と、海斗は言い残し、自分の部屋に戻った。

「あぁ海斗~。おいてくなよー」

雷も海斗の後を、ついて行く。

リィトは海斗のことをじーっと見て、首を傾げる。

「お兄ちゃん、性格、変わった?」

と、呟く。

「ま、お兄ちゃんはお兄ちゃんだしー♪大丈夫でしょ」

と言い、リィトは自分の部屋に戻った。

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このページは、hitomiが2009年9月 8日 21:43に書いたブログ記事です。

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