ここは、どこ?見たことのある部屋。私、生きてるよね?ここは...誰の部屋?
暖かい。体がポカポカする。
「雷!!」
突然大きな声がする。何の声?
「雷、無事...だな」
新井リアは、右目をうすく開ける。目の前には、息を切らした、かっこいい男の人。
背は、170㎝ぐらいで、体重までは分からないが、やせているほうだと思う。髪は、ちょっとはねてるけど、ストレートに近い。
自分の横にも人がいる。ずっと昔から私の近くにいたような気がする。
小さく寝息を立てていて、さっきのかっこいい人とはちがう。この人は、女の子みたいでかわいい。見方を変えると、まるで王子のような...そんな気がする。
「う~んん~。んあ!?」
急に私の横にいる人が目を開けて起き上がった。その人は、蚊南田雷!?
「雷!!大丈夫か?」
この声は、海斗君?
「...あれ?海斗。いたの?まぁいいや。リアちゃんが急に倒れちゃってさ~、運んできたんだ~。海斗僕えらいでしょ?」
「何言ってんだ。どうせ能力で色々したんだろ?えらくないって」
「何をーっリアちゃんが倒れて、僕は能力を使わずおんぶしてつれてきたの!!」
「はいはい。分かりました」
海斗君、さっき雷君の事心配してたのに、今は、めんどくさそうにしてる。
今の海斗君は演技だろうか。でも、すぐ取り消す。だって、演技する理由が分からない。
あれ?そういえば私、雷君のこと、王子みたいって...ないない。ありえない。この性格の悪さからありえない。
「あっリアちゃん起きたの?いや、起きてたのかな?」
「起きてた!?」
海斗は驚いた顔をする。
「あ、あの、色々聞きたいことが」
私は海斗君が演技かどうか知りたい。
「海斗君に聞きたいことが...」
本当は蚊南田雷にもある。まずは、海斗君に。
「俺もリアに聞きたいこと、あるから」
雷はくすっと笑う。
「じゃあ僕、どこか行ってるね」
雷はそう言い残して瞬間移動をし、いなくなる。
リアは知らない言葉を口にした。
「リヴ、サーティン...」
何故か涙が出てきた。あの人は、とても身近な人だった気がする。私、子供の頃、何してたの?能力で、過去のことを調べれば...何か分かるかもしれない。でも、何か怖かった。

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